2021年2月、航空自衛隊那覇基地から泡消火剤が流出し、飛散する事故がありました。
その成分を調べると、以前から沖縄の水質汚染原因として問題視されている米軍基地からの有機フッ素化合物を含む泡消火剤と同様の有害な消火剤であることが分かり、改めて住民の不安が募っています。
2021年2月26日、那覇市の国道331号小禄バイパス付近で、「空にたくさんの泡が飛んでいる」と、警察に通報が相次ぎました。
原因は、那覇市高良にある自衛隊燃料保管施設にある消火用機材の亀裂の入った
配管から泡消火剤が流出し、一部が国道周辺に飛散したとのこと。
近隣の保育園などへの飛散も確認されていたと言います。
当初、航空自衛隊那覇基地は、
『有害物質は入っていない』
と説明していました。
しかしながら、採取した泡を専門機関で分析した結果、発がん性物質とされ、米軍基地からの水質汚染物質と同様の有機フッ素化合物PFOS等が検出されました。
事実とは異なる説明に、住民からは怒りの声や不安の声が上がっています。
米軍基地による水汚染問題にも記載しているように、泡消火剤に含まれている有機フッ素化合物PFOS,PFOAなどは、分解することがほとんどないため、永遠の化学物質(フォーエバーケミカル)とも呼ばれています。
そのため、一度体内に取り込まれると永遠に分解されず蓄積されます。
毒性が明らかになり、国際条約で製造・使用が原則禁止されています。
※PFOSは2010年に禁止、PFOAは2019年に禁止。
そんな有毒なものが米軍以外に自衛隊でも使われていたことが残念です。
自衛隊が国のために頑張ってくれていることは重々承知しています。
無毒なものに交換しようとした矢先だったのかもしれませんが、結果的に有害物質を市内に流出させてしまっているのですから、あまりにずさんです。
今回明るみになった事故以外でも、度重なる米軍から河川や水源への汚染が、自衛隊からもあったのかもしれませんから。。
早期の改善を訴えつつ、やはり自己防衛の必要性を感じてしまうのは私だけではないと思います。