最近のニュースでも話題になっている有機フッ素化合物PFAS(ピーファス)って何?
ウォーターサーバーや浄水器の製品説明の中にも見かけるようになりました。
水質汚染とPFASの健康リスクについてまとめてみました。
私たちが日常飲んでいる水や土壌にも含まれる可能性がある汚染物質として、全国的にもニュースで騒がれるようになってきた、有機フッ素化合物PFAS(ピーファス)。
美味しいと思っていた井戸水に含まれたことが分かって一切飲めなくなったという事例はもちろん、健康的な無農薬家庭菜園の土壌に含まれていることが分かって、野菜を育てられなくなった、という事例もあるようです。
PFASとは数千種類ある「有機フッ素化合物」の総称で、水や油を弾き、熱にも強い性質を持っています。
このため、フライパンのコーティングや防水加工の衣類、洗剤などに使われてきました。
しかし、自然界では分解されにくいため、蓄積され続けるため、「永遠の化学物質」とも呼ばれています。
PFASの中でも特に毒性が強いPFOS(ピーフォス)とPFOA(ピーフォア)に関しては原則として使用が禁止されています。
PFOSとPFOAは、国際がん研究機関により、発がん性があると警告されています。
具体的には、PFOAは「発がん性あり」と評価されており、これらの成分が全国各地の川や水源地で高い濃度で見つかっているんです。
1.あり | PFOA |
---|---|
2.おそらくあり | |
3.ある可能性あり | PFOS |
4.分類できない |
PFASは、空港や基地の飛行場、立体駐車場で使われる泡消火剤に多く含まれている化学物質です。
また、半導体の製造工場などでも使用されています。
これらの一部が土壌に捨てられたりして、土壌が汚染されていきます。
PFASは永遠の化学物質と言われるように、自然界でなかなか分解されることはありません。
汚染された土壌を伝って、さらに河川や地下水に入り込んでいきます。
そして、そのPFASが含まれた河川や地下水を水源とする水道水にまぎれこんでしまう、ということです。
日本国内では、PFASが各地の川や水源地で高濃度で検出されています。
環境省は、PFOSやPFOAの水中濃度の暫定目標値を設定しており、2020年度までに愛知県名古屋市内や豊山町での地下水からPFOSが目標値を超えて検出されました。
具体的には、名古屋市内の川や豊山町の地下水、岐阜県各務原市の民水源地の水、三重県四日市市や愛知県犬山市内の川からも高濃度のPFASが検出されています。
沖縄では既に2016年から嘉手納基地近辺からの検出が問題視されており、住民への血液検査でも基準値を超える値が検出され、未だに問題が続いております。
また、2025年に環境省が発表した、河川や地下水に含まれているPFAS濃度の全国調査(2023年時点)では、何と22都道府県において、国の安全基準値を超えていたという事実が発表されています。
これらの状況から、沖縄のみならず、全国的に日常生活で使用する水の安全性が心配されています。
日本の内閣府食品安全委員会は、2024年1月、PFASの健康影響評価を公表しました。
この評価によると、肝臓や免疫系への影響は否定できないが証拠不十分とされ、発がん性については限定的な証拠しかないと結論づけられました。
しかし、京都大学の原田浩二准教授は、これまでの海外の調査結果も含め、現在の目標値を見直すべきだと指摘しています。
現在、日本のPFOSとPFOAの暫定目標値は1リットル当たり合計で50ナノグラムですが、アメリカでは4ナノグラムと厳しい基準が設定されています。このことからも、日本の基準が甘いとされており、国は新しい調査結果を公表するとともに、独自の調査を進め、国民の健康を守るための対策を強化することが求められます。
日常的に使用する水は、飲料水だけでなく、洗濯やお風呂にも使われるため、住民の不安は大きいです。
国は迅速かつ丁寧な対応を進めることが重要ではないでしょうか。
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