2024年度における全国調査において、全国の水道水の汚染状況を市町村別にランキング形式で紹介しています。あなたの町の飲料水は大丈夫ですか?
ワースト順位 | 都道府県 | 事業名 | 値 (ng/L) |
---|---|---|---|
1 | 愛知 | 岩倉市水道事業 | 49 |
2 | 長崎 | 新上五島町水道事業 | 48 |
3 | 北海道 | むかわ町穂別簡易水道事業 | 47 |
4 | 兵庫 | 田井簡易水道組合 | 44 |
5 | 京都 | 精華町水道事業 | 39 |
6 | 秋田 | 由利本荘市水道事業 | 38 |
7 | 兵庫 | 西脇市 | 38 |
8 | 熊本 | 産山村簡易水道 | 38 |
9 | 埼玉 | 富士見市水道事業 | 36 |
10 | 長崎 | 大村市水道事業 | 36 |
11 | 兵庫 | 宝塚市上下水道局 | 34 |
12 | 兵庫 | 豊岡市水道事業 | 33 |
13 | 山形 | 東根市水道事業 | 32 |
14 | 埼玉 | 志木市水道事業 | 31 |
15 | 愛知 | 一宮市水道事業 | 31 |
16 | 宮崎 | 小林市水道事業 | 31 |
17 | 茨城 | 行方市水道事業 | 30 |
18 | 長崎 | 諫早市上下水道事業 | 30 |
19 | 愛知 | 丹羽広域事務組合水道事業 | 29 |
20 | 京都 | 笠置町東部簡易水道事業 | 29 |
水道水内のPFASの含有量の許容目安は、日本での規制は甘く、2024年時点では50ng/L以下となっていますが、
欧米各国での規制は厳しく、例えばアメリカでは、4ng/L以下が許容量となっています。
その基準で考えると、上記の表のように日本各地の水道水は、明らかに危険範囲に入ってしまっているのが現状です。
2024年度最新の調査によると、日本の水道水ではPFAS(有機フッ素化合物)の基準値である1リットルあたり50ナノグラムを超えた自治体はありませんでした。しかし、愛知県岩倉市では49ナノグラムと基準ギリギリの値が確認され、住民たちは不安を抱えています。
ちなみに岩倉市では外国人住民が多い背景から、PFAS問題についてどのように情報を周知すべきか頭を悩ませている状況です。
PFASの汚染源を特定するのは難しく、地下100メートルから汲み上げられる地下水でも汚染されている場合があります。
岩倉市は、汚染された水道水を県の水と混ぜる「希釈対策」を取り入れる予定ですが、このような暫定的な対応で住民が十分安心できるかどうかは疑問が残りますよね。
さらに、日本の基準値はアメリカ(4ナノグラム/リットル)やカナダ(30ナノグラム/リットル)と比較して高いため、欧米基準と比べると甘いのではないかという専門家の指摘もあります。
PFASは体内に蓄積しやすく、腎臓の病気、甲状腺疾患、出生時の低体重、血中コレステロール値の上昇などの健康リスクが懸念されています。そのため、日本でも今後の基準値の見直しや、汚染源の特定・除去が必要です。
では、個人でできる対策は何でしょうか?
専門家によると、活性炭入りの浄水器を使うことでPFASを吸着し、飲み水を安全にすることができます。また、ペットボトルの水を利用するという選択肢もありますが、経済的負担が増えるため、必要に応じて行政の対策を注視しながら取り入れるのが現実的です。
例えば、ある家庭ではウォーターサーバーを活用し、飲料水の安全性を確保しています。
また、別の家庭では予算を考慮しつつ、ペットボトルの水を選んで家族の健康を守っています。
このように、状況に応じた工夫をすることが重要です。