美ら海水族館で有名な、国頭郡本部町。
本部町の水道水の実態について調べてみました。
沖縄県本部町は、沖縄本島北部の西海岸に位置する人口約1万3千人の町です。美しい海と山々に囲まれ、エメラルドビーチや備瀬のフクギ並木など、観光名所が点在しています。
特に有名なのが、沖縄美ら海水族館です。世界最大級の水槽でジンベエザメやマンタを間近で見られることから、年間約300万人の観光客が訪れる人気スポットとなっています。
また、パイナップルの栽培が盛んで、名護パイナップルパークなどの施設もあります。温暖な気候と豊かな自然を活かした農業も町の重要な産業となっています。
本部町の水道水は主に河川水を水源としており、その多くを辺野古川から取水しています。しかし、近年の気候変動の影響で、渇水時期には水量が不安定になることがあります。
水質に関しては、石灰岩地層による硬度の高さが特徴です。
以下が本部町の水道水の主な特徴です。
項目 | 数値 | 全国平均 |
---|---|---|
硬度 | 150mg/L前後(高め) | 80mg/L |
残留塩素 | 0.6mg/L前後 | 0.4mg/L |
水温(夏季) | 25℃以上 | 20℃前後 |
特に夏場は水温が上昇し、カルキ臭が強く感じられることがあります。また、配水管の老朽化も進んでおり、赤水の発生も時々報告されています。
さらに近年では、PFAS(有機フッ素化合物)による地下水汚染の懸念も出てきています。本部町では基準値以下ではあるものの、より安全な水を求める住民の声も少なくありません。
断水や濁り水の発生頻度は、台風シーズンを中心に年間10回程度あり、特に高台地域では水圧低下などの問題も起きています。
また、2025年には近くに大規模テーマパークの『ジャングリア』が開園。
施設内の大規模スパ施設や、大量の観光客の来園によって、大量の水が消費されます。
気候変動による雨水不足の懸念と重なって、水不足の懸念も生じています。
このような事情を踏まえ、安心で美味しい飲料水を確保しておくことが賢明と言えるでしょう。
水道が使えなくなってしまう事態を考慮すると、ボトル型のウォーターサーバーがおすすめです。
※参照元: 沖縄県企業局 水質管理年報