南風原町の魅力と暮らしやすさ

沖縄県本島南部に位置する南風原町は、那覇市に隣接し、県内でもアクセスの良いエリアです。高速道路や主要幹線道路が通り、通勤やお出かけの利便性が高いことから、家族連れにも人気があります。
この町は、琉球かすりや南風原花織などの伝統的な織物文化を持ち、「織物のまち」としても有名です。
また、地域独自のエイサーや綱曳き、舞方棒（ぶさんぶう）といった催しが生活の一部として根付いており、沖縄特有の伝統文化を感じることができます。

さらに、沖縄陸軍病院壕跡や南風原文化センターなど、平和学習に適した施設も存在し、子どもたちの教育や地域の歴史学習に役立つスポットが点在しています。
近年では人口も増加し、2021年には4万人を超える町となりました。

南風原町の水道水事情とその課題

南風原町の水道水は、「南部水道企業団」によって運営され、独立採算制で管理されています。このシステムは税金ではなく、町民が支払う水道料金によって成り立っているため、効率的な供給が求められます。
水の供給元は、企業団自身で管理する自己水と、沖縄県企業局から受水する「企業局水」の2種類です。これらは調整池を経て、町内に届けられています。

ここで注目したいのは水質の違いです。企業局水と自己水では、それぞれ硬度特性が異なります。

※参照：沖縄県企業局 南部水道企業団「清ら水だより」（2020年9月）

中硬水を利用するエリアでは、胃腸が敏感な幼児や高齢者には負担がかかる場合があり、さらに日常生活にも小さな不便が生じることがあります。
例えば、石鹸の泡立ちが悪い、洗髪後に髪がゴワゴワしやすい、水周りに白い石灰分が残るなどの問題です。

また、近年では水道水中の化学物質PFAS（有機フッ素化合物）に関するニュースが沖縄県内で注目されています。
PFASは人体に悪影響を及ぼす可能性がある物質で、全国的にも話題となっていますが、沖縄県では特に米軍基地周辺の水道水が影響を受けていると言われています。
南風原町内への具体的な影響は現時点では明確ではないものの、町民には引き続き情報収集と予防的な対処が求められます。

美味しい水を求める町民の間では、ウォーターサーバーの導入が進んでおり、特に南風原町周辺での利用が増えていることは見逃せません。
ただ、内地（本土）の商品は沖縄への送料が高い場合もあるため、、オススメできるウォーターサーバー会社はある程度限られてしまうのが現状です。

そんな中でも、安心して美味しい水を選べる選択肢が多いのが南風原町と言えるでしょう。

参照元：南部水道企業団公式サイト